1.サルサの歴史~スペインとアフリカ1

まずサルサがいかにして誕生したかを理解するためには
その前史を知っておかないといけません

話は15世紀中ごろからの大航海時代
スペイン、ポルトガルを筆頭にヨーロッパ列強は競って
インド・アジア大陸・アメリカ大陸などへ海外進出して
いきます。そしてたくさんのそういう国々を植民地として
支配します。
そして更に植民地からの利益を上げるために
労働力として大量のアフリカ人奴隷を移住させます

しかし今考えるとすごい話ですなあ
ヨーロッパ人はアフリカ人を動物と思ってたんですねえ
鎖につないで、餌やって運ぶ、働かす
ひどい話ですが、とにかく
こうしてアメリカ大陸各地に
アフリカの黒人が移動します

政治、経済的にはヨーロッパが
アジア、アフリカ、アメリカを支配した、なんですが
文化というものはそうじゃない
影響するということはあっても支配はない
これが文化のいいところです

やがてアメリカ各地で
黒人たちの固有のリズムがじわじわと
ヨーロッパの音楽に混じっていきます
黒人たちも白人の楽器を演奏するようになります

イギリス領のアメリカではブルースやジャズ、R&B
ポルトガル領のブラジルではサンバ
スペイン領のカリブ海各島でもラテン音楽が
生まれます

キューバではソン、ダンソン、ルンバetc
プエルト・リコではボンバとかプレーナ

ここまでは知ってる方が多いと思いますが
これが今のサルサのルーツになる音楽です

つづく